Sunday, June 21, 2009

「悲劇の関係の神話」- 聖ジャーメインより



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By Alexandra Mahlimay and Dan Bennack
Cluj-Napoca, Romania
28.05.2009
www.joyandclarity.com

翻訳: Yumi Shigaki
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以下のチャネリングは、聖ジャーメインとの個人的なセッションから得られたものであり、クライアントの同意を得てここでご紹介しています。


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親愛なる聖ジャーメイン。私はどうしたらいいのでしょう?私がハートの声に耳を貸しても、しょっちゅう私は自分を傷つけてしまいます。時には耐えられないほどに…。

私、数十年の間連れ添っていた元夫に、今すぐ電話したいんです。そして、彼のことを軽蔑していないと伝えたいんです。それは彼にとっては重たすぎて、彼はその暗さに押しつぶされてしまうということもわかっています。それに今、私が彼に電話をして言いたいことを告げたら、私はまたこの先しばらくの間、彼の痛みを抱えて苦しむことになるでしょう。(彼へ電話したいという気持ちを捨てて)彼を自由にすることは、私を癒すことになりますか?それが私を別の方向に向かわせるよう、私自身を解放することになりますか?私には男性がわかりません。私はどうしたらいいのでしょう?

ひどい時には、「拒絶されてる」と感じることもあります。そうなると抱え込んでいた愚かさが出てきて、私は自分を弱い・人をあてにする人間にしてしまいます。これまでにもっと分別を身につけておくべきでした。私はハートに抱え込んできた~根底にある悲しみを感じてきました。私の人生の大半、ずっとこんな調子でした。この痛みのない~喜びに満ちた人生を私が生きること…それが神の意志であると、私が信じられるように、どうか手助けしてください。


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友よ。今は喜びの時です。そう、あなたがずっと経験してきた悲しみの根底にあるトーンから去り、あなたの人生を生きるという喜びの時です。

あなたはそれほどまで長い間、こうした激しい変容をするための変化をしてきました。そしてまた、こうした多くの悲しみに耐えてきました。そのため、あなたはその悲しみの経験が「私のもうひとつの性質」と思っているかもしれません。

しかし、お尋ねしましょう。「その悲しみとは、あなたの真実なのか?」と…。「悲しみが、あなたの真の性質なのか?」と…。

友よ。あなたは悲しみとあまりに馴染みすぎて、それを自分のアイデンティティにしてきましたね。そして、あなたは「悲しみは自分の人生の回避不能な部分だ。苦しみのない人間関係などほんとうの関係ではない。」と思うようになりました。そうしてあなたは悲しみ・苦しみに従うことで、どんなタイプの関係であろうとも、自分の人間関係すべてに根底的に悲しみ・苦しみがある~愛の可能性を生み出してきました。

お尋ねしましょう。パッションとは何でしょう?「自分の人生を…人間関係を…すばらしいパッションで生きる」…これが真実です。けれどもこの言葉の背後にあるエネルギーに付随する意味から、あなたは、かえって混乱してしまうようですね。

パッションは強い愛・熱い欲求として表現されることもできます。けれどもパッションとは、本来また、苦しみを表現するものでもありました。キリストのパッションについて思ってみてください。その種のパッションは、愛のために迫害された男によって表現された愛でした。

あなたもそうなのですか?ほんとうにあなたには、そのような概念での役割を演じる必要があるのでしょうか。私は今、自分自身に正直・誠実であるようお願いします。そうしてあなたの人間関係すべてをみつめてみてください。



   ★悲劇的なものとして人間関係を見てはいないか?

あなたの人間関係にある~隠れた思い込み・前提条件を見てごらんなさい。それがあなたの経験すべてに感情的なトーンをセットしているからです。

「“真実の愛”があるはずだ。」と思っている部分があなたにはありませんか?「それこそ、自分のハート,魂がほんとうに切望しているものだ。」と思っている部分がありませんか?「それこそが、自分の運命だ。」と思っている部分がありませんか?「自分にとって完璧な愛があるはず…。あるいは完璧な恋人がいるはずだ。」と、あなたは思っていませんか?「この魂からの深い切望に自分自身を整列すること…それが自分のすべきことすべてだ。」と、と思っている部分がありませんか?そうではありませんか?「それが自分の運命だ。そのために自分にできることをしよう。」と思っている部分があなたにはありませんか?

あなたの別の部分は、それと同じくらいの熱情でこのように思っていませんか?「宿命とは残酷で皮肉なものだ。特に愛することにおいては…。」と。また、「良い運命・悪い運命も自分が産まれた時に決められてしまっている。」と思っている部分が、あなたにはありませんか?「自分の運命にコラボレートするために自分にできることはしているのに、喜ばしくない特定の結果が宿命付けられていて、それを避けることなどできない。」と思っている部分が…。あなたは「神の意志さえも、こうした宿命に邪魔される。」と思っていますか?「運命と宿命が…そして善悪が…対立している。」と、あなたは思っていますか?そして、「人間はこうしたゲームの駒以外の何物でもない。」と思ってはいませんか?「人間とは犠牲にされる何かだ。犠牲にされてもよい何かだ。」と…。

これこそ、悲劇的な考えです。まったくもって、悲劇的な考えです。あなたがこうした類の考え・フィーリングを自分の人生に認めているのだとすれば、疑いの余地なく、あなたの経験は厳しいものになってきたことでしょう。とりわけ、愛の経験において…。

友よ。あなたはギリシャ悲劇を生きてきました。あなたは古典的なギリシャのドラマの~その熱のこもった表現でもって人生を生きてきました。古代ギリシャ人はドラマの構造を非常によく理解していました。彼らがドラマを考案しました。彼らはドラマのマスターでした。ドラマ…それは、とても魅力的なものです。それは心を喚起します。そして、その力はとてもパワフルです。それは気高い愛,有無を言わさぬ運命,容赦のない宿命でいっぱいです。けれどもそれこそがドラマの構造です。物語にすぎないのです。それは生きる原則ではありません。手放しなさい…。



   ★ほんとうのあなたとは?

では、この失望感がどこから来ているのか、見てみましょう。

あなたの困難は、エゴの…その活発なサブパーソナリティの…過剰なまでの同一視から来ています。

(アレクサンドラ&ダンからの補足:サブパーソナリティには、それが主体となって生きているかのような、強い信念があります。けれどもそれは、あなたが演じている役割,あなたが満足できるように感じるためにあなたがつけたマスクにすぎません。それは、神に見捨てられてきたと思い込んでいるエゴの“間違った自分”の部分です。しかし実際のところ、エゴもサブパーソナリティも“ほんとうのあなた”ではありません。あなたは神の子であり、また神です。これこそが、あなたという者の真実です。この真実を頻繁に思い出すことが、エゴによって引き起こされている痛み・苦しみから自分自身を解放する方法になります。)

長年にわたってあなたは、自分の人生という壮大なビジョンを保ってきました。また、あなたは次に現れてくることを期待してきました。あなたはこのビジョンを現実にするために忠実に働いてきました。けれどもあなたには、それとは違った状況と向き合っているサブパーソナリティがあります。あなたのこの部分はいつも「チャンレンジしている。」と感じてきました。そうしてこのように言ってきました。「どうしたらこのビジョンが働くようになるのかわからない。どうしたら私はこれを具体的な実在するものにすることができるの?」…と。

あなたがこのビジョンをあなたのパートナーを含めた他の人たちとシェアしようとしたことで、あなたは彼らの抵抗にあってきました。そのため、あなたのサブパーソナリティはそのことを悪く感じ始め、そうして言いました。「結局、誰も私のことをほんとうに理解してくれないんだわ。そして私も人のことをほんとうに理解していないのかも…。」

“ビジョンを持つあなた”がもつ期待と、“自分をわかってもらえない”という恐れを味わうこと~その間にある違いが、あなたの人生に大きな不調和を・痛みを・苦しみさえをも生み出してきました。それでも、そのままの状態であなたがビジョンを保ち続けたことで、あなたには非常に感情的な代償を求められてきました。そうしてあなたは、自分の人生で重要な特別な経験~自分に価値のあることを充分に・自由に表現する余地のない・重たい・制限を感じる経験を請け負うことになりました。

友よ。あなたが「世界の中で私はひとりぼっちだ。」と思い始めたことで、あなたの一部;サブパーソナリティが、そのような人生の経験と強い一体感を持つようになりました。そうして、『わかってもらえない』と言うサブパーソナリティは、あなたが夢の実現を望めば望むほど「夢を持つ私はひとりぼっちだ。夢を分かち合える人なんて誰ひとりいない。」と深く信じ込むようになりました。そうしてその部分は、自分の人生で愛を再び経験することに対し、諦めを感じ始めるようになりました。あなたが友人との…パートナーと…そして時には自分自身とでさえ、愛を経験しようとするたびに、このサブパーソナリティがあなたに孤独を…「わかってもらえない」・「見捨てられている」という感情を…感じさせてきました。それが、あなたを護ることになると信じて…。

けれども、そのモチベーション自体が、混乱しています。あなたのサブパーソナリティは「ほんとうにわかってもらえない」と思い込んでいるため、彼女が知っている方法だけであなたを護ろうとするからです。『わかってもらえない』と言うサブパーソナリティはまず、おそらくあなたを誤解するであろう人々をあなたの人生に配置します。なぜなら、彼女が知っているのは、そういう類の人たちだけだからです。その後、あなたが彼らと関わりあいたいという望みを感じた時、彼らがあなたを満たしたり、あなたのビジョンをサポートすることなどできないということが実質的に保証されることになります。結局このようにして、「わかってもらえない」という思いが続いていくことになります。

『わかってもらえない』と言うサブパーソナリティは、あなたが人々との親密な関係を築かないようにします。なぜなら彼女は、“彼女が思うあなた”と、人があなたについて思うこととが同じになるような選択をするからです。そう、あなたは『理解されない夢想家』だと…。

このようにゆがんだ形で、あなたを愛し・あなたを危害から護っていると、『わかってもらえない』と言うサブパーソナリティは思い込んでいます。けれども、彼女がそうすることで、あなたの他の部分はひとりぼっちで苦しまなければならない…という代償を支払うことになります。



   ★誰があなたを護るのか?

『わかってもらえない』と言うサブパーソナリティは人間関係で痛みを経験する可能性だけを見ています。こうした状況であなたが自分自身を表現する経験のチャンスを持つ前に、彼女はあなたに注意するよう・慎重になるよう、思い出させます。「理解されない夢想家の人生は困難なものなのだから、用心深く、油断しないようにしなくっちゃ。」と。

しかし、このように一貫して、「私はわかってもらえない」という思いを自分のアイデンティティにし続けることが、さらに別のサブパーソナリティをつくりだすことになります。 『わかってもらえない』と言うサブパーソナリティは「自分は弱く、他人に受け入れられず、充分に人間関係を楽しむことなどできない。」と感じているため、彼女が必要だと思う仲間を生じさせるのです。そうして『わかってもらえない』と言うサブパーソナリティは『個人主義者』というと言うサブパーソナリティを生み出します。ビジョンを持ち続けることができ、その炎を燃えさせ続けることができ、孤立していることもでき、ハムレットが言ったように「野蛮な矢や石が投げつけられてくるこの運命…」を省みぬ者を…。

そうして別のサブパーソナリティが働き始めます。それは、あなたがよく知っているあなたの部分です。いささか皮肉っぽく、いささか辛辣で、冷淡ですらある部分…。その部分には、とりわけ男性との関係で、自分がどれほど強く賢いかを彼らに(そしてあなた自身にも)示す必要があります。彼らがあなたの愛にどれほど相応しくないか…それを語る自分の部分=このサブパーソナリティを知った時、その時あなたは自分自身にぎょっとしたことでしょう。

こうしたエゴのゲームすべてが、あなたの人間関係の部分となってきました。

あなたは(あなたをわかってこなかった)人々にも大きな愛を感じたことでしょう。しかしその後にあなたは、彼らがどれほど自分に相応しくなかったかを感じたことでしょう。あなたはその愛を彼らと分かち合いたいと望みました。自分の弱さを見せたいとも望みました。けれども同時にあなたは自分がどれほど強いかを…そして自分の愛が清廉潔白であることを彼らに知らしめたいとも思ったことでしょう。

そう、あなたの人生すべて、『理解されない夢想家』や『他を認めない個人主義者』といったサブパーソナリティがあなたとゲームをしてきたのです。どちらのサブパーソナリティもあなたの人生でそのベストを尽くしてきました。時々、あなたはそうしたサブパーソナリティの言い分を聞きます。けれどもあなたがそれを聞くたびに、サブパーソナリティは何度も何度も同じような経験へとあなたを引き戻すよう、常にそのように導きます。そうして、同じ経験が繰り返されるだけになります。ただ、関係を持つ相手が変わるだけで…。



   ★パターンを打ち破る

愛しき友よ。今こそ、このパターンを打ち破る時です。あなたのほんとうの性質を…真実における“ほんとうのあなた”というものを…思い出すことに踏み込む時です。そうして再び自分の人生に愛を・真実をもたらす時です。ステップアップして、真のあなたのアイデンティティを認める時です。

これまでしてきたようなゲームが“ほんとうのあなた”を表すことはありません。こうしたゲームはどれひとつ、あなたの神性を実際に表現することなどありません。なぜなら、こうしたゲームは、終わりのない痛みに満ちた連続に転じさせようとする演じ手たち(サブパーソナリティ)と共にエゴによって生み出されてきたゲームだからです。

準備が整ったら、静かに黙想する時間をとりましょう。

深呼吸をしてください…。あなたの神性~その真実をもう一度思い出してください…。深く・リズムの揃った呼吸をしてください…。そうして、あなたの魂からもたらされるガイダンスを受け取ってください…。深呼吸をしてください…。私たちがいるのを…あなたのそばにいるのを…感じてください…。あなたは愛されていることを…あなたは大切にされていることを…そしてあなたがどれほどすばらしいかを…自分に思い出させてください…。

私たちはあなたを導くために…そして、あなたがそのハートに保っている真の愛をあなたに思い出させるために…ここにいます。この真の愛こそが、あなたの神性です。それこそが“ほんとうのあなた”です。その愛を面に出してください。そうしてその愛に、あなたが長い間耐えてきた痛み・冷めた見方・苦しみすべてを洗い流させてください。そうすることで、降伏することができる平和を感じてください。あなたが自分自身を解放するために…。

どうか、この平和を自分の人生に受け入れてください。そうして、何が起きているのかを理解しようとする必要性を完全に手放してください。静かにしていてください。そうして、あなたのハートの中の静かな・穏やかな声に耳を傾けてください。その声は、愛と励ましの言葉をあなたに囁いています…。あなたがこれを終えた時、あなたの望みも戻ってきます。



   ★人間関係を別の視点から見る

では、あなたの人間関係を別の視点からみつめましょう。この静けさの・平和の新たな場から…。

それでは、このように矛盾したあなた自身の部分に光をもたらしてください。あなたと苦痛・自暴自棄・痛みのゲームをしていたサブパーソナリティたちに…。彼女たちをここに呼び出し、そうして今から彼女たちを見てください。彼女たちは演じてきた役割に疲れきっています。彼女たちは傷つくことからあなたを護ろうとしてきました。見捨てられることからあなたを護ろうと…分離の痛みからあなたを遠ざけようと…してきました。「これもすべて(あなたを)護るため」と彼女たちは主張します。けれども彼女たちは、彼女たちこそがそれをあなたの人生に呼び込んでいることを…まさしくそれを…理解していません。

さぁ、彼女たちをもう一度見てみましょう。あなたにしがみつくために彼女たちがとても激しく用いる戦術を見てごらんなさい。彼女たちには、そう簡単にあなたを手放すつもりがありません。けれども、あなたが彼女たちにて供している思い込み・信頼のエネルギー無しでは、どれほど彼女たちは生き延びられるでしょう?

あなたには、彼女たちの支配から解放されるために、彼女たちと戦うことも、彼女たちを裁くことも、彼女たちを拒絶することもできません。彼女たちはあなたの一部だからです。あなたが疑いや恐れやストレスを感じた瞬間に、あなたが彼女たちを誕生させたからです。そうではなく、彼女たちに必要なことは、あなたが彼女たちを愛していること…受け入れていること…そして、“自分という統合された存在”として彼女たちが帰ってくることを、あなたが歓迎しているということこと…それを知ることです。彼女たちは、“よくなる”ということを知る必要があります。あなたには、どれほど彼女たちが脅えているか・慄いているか…感じることができますか?それこそが、あなたがずっと長い間、彼女たちに与えてきたエネルギーです。

では、あなた自身に戻ってください。あなたの穏やかさ・静けさに戻ってください。その穏やかさ・静けさを心から感じてください。彼女たち~あなたの部分を抱きしめるためにあなたのハートから出てくる愛と憐れみがどれほどかを…あなたという存在の深みから来るそれを…感じてください。それはまさに彼女たちのためにそこにあります。一切のジャッジもなしに…。彼女たちに強いることもなしに…。

あなたが彼女たちを抱きしめ・受け入れれば、あなたは自分自身のために新しい決定をすることができます。あなたは完全な・完璧なあなた~自分の人生を前へと導く“統合された自分”となるよう選択しているはずです。どうかそれを感じてください。

それは、あなたがその内なる生活でリーダーシップを再びとることを意味します。どうか彼女たちサブパーソナリティが根拠のない恐れ・疑いでもって長い間あなたのエネルギーを浪費し、撒き散らしてきたことを認めてください。そうして、あなたが脅かされ・追い詰められてい続けるために彼女たちが用いてきた恐れ・怒り・痛み・苦痛をみつめてください。彼女たちはこうした戦術を用います。あなたはそのことをよく知っているはずです。

彼女たちが用いてきた恐れ・怒り・痛み・苦痛…それらは長い間ずっとあなたの人生の一部でした。けれども今やあなたには、そうしたものを自分の人生にもたらす必要などありません。あなたの人間関係でそうしたものを使う必要など、あなたにはもはやありません。あなたの人間関係はイージーなものになりうるのです。楽しいものに…流れるものに…なりうるのです。あなたの人間関係は、困難なもの・感情的にきついものである必要はありません。それは、あなたから人生を奪うもの・あなたを落胆させるものである必要などありません。

こうした一新された・統合された場からあなたが自分の人生を生きることで、あなたは「他者を許す必要など本当にない」ということがわかるようになるでしょう。自分の神性を思い出した『統合されたあなた』は、「赦しとは、自分自身に対し…そして世界に対し…自分が抱えてきたあらゆる誤認を修正する行為である。」ということを知っているからです。ですから自分の神性を思い出すことが赦しそのものとなるのです。自分が自分に認めている罪・苦痛・不正義もまた幻想なのですから。えぇ、それらもリアルな本物のものではありません。

赦しを経験するということは、“自分の神性を思い出した”という意味になります。そしてそうなった時、あなたは闘い・痛みすべてが不要なものであることを…そしてまた実際には存在していないということを…理解します。赦しは、キリストの生涯に代表されるような愛のために自分自身を迫害することを要求しません。それもまたキリストの生涯を誤った形で表現した概念なのですから。

そうではなく、赦しを経験するということは、ただ愛と真実を思い出すことなのです。その場所からあなたは、自分の人間関係を…自分が抱えてきた疑問を…再びみつめることができますか?さまざまなサブパーソナリティへの帰順をリリースすることで…そして、あなたという者の真実と同一となることで…あなたはそれらを再びみつめることができますか?あなたには、この痛み・苦しみを負えさせることができますか?

それができれば、あなたが関わりあう人間関係で、自分を認めてもらうこと・理解してもらうことも必要ではなくなります。あなたは完全に自分の内なる生活の主導権を握っているからです。何もあなたを傷つけることができないと…あなたは決して見捨てられることもないと…わかった上で…。そうなれば、あなたはステップバイステップで進歩していくことになるでしょう。

自分の神性を再確認することから、あなたは自分の神性を分かち合うことにもっと自信を持てるようになっていくでしょう。自分の神性を認識すること…それが、あなたの人生に新しい人間関係を招きいれる基準になるからです。あなたはもはや、サブパーソナリティの使い古した戦術を用いることもなくなるでしょう。恐れや疑いではなく、自分の神性を他者と分かち合うことをあなたは選ぶようになるでしょう。そしてあなたという者の真実に感応する人間関係へのドアをあなたは開けることになります。あなたは自分の神性の認識に共鳴する人々・状況を自分の人生に招くようになるでしょう。そうなれば、以前の人間関係がどんなものであろうとも、それもまた変わっていくようになります。そして明晰さという才能でもって、人間関係の目的もあなたにとってクリアなものとなっていくでしょう。明晰さもまた、あなたの神性の特質のひとつです。

友よ。あなたの人生で再び喜びを経験するよう、あなたのために開かれているドアを私は見ています。そして、あなたには、自分自身そしてあなたの人生に招き入れられる人たち誰とでも、気楽な流れを経験することができる~すばらしい可能性があることを、私は知っています。

友よ。そうあるべきです。そう、そのようにあるべきです。

私は、聖ジャーメイン。

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